メディカルホームグランダ金沢武蔵
金沢らしさとは何か
金沢のまちを歩くと、脈々と受け継がれる金沢らしさと出逢います。
雨の中、町家の連なりを映し出す情景。本計画はそんな金沢らしさを表現した建築です。
武蔵町は藩政期より北國街道の要衝として栄え、近代以降も戦禍を免れ、街区割り或いはまちを形成する要素であるurban-tissueを現在に至るまで残しています。
計画に先立ち、雨の武蔵町を歩くと、そこには小径が続き、町家が点在していました。
近代化に伴う表情と石や土、木の素材感と陰影を覗かせます。
【外観計画】ー 外観は金沢の町家を立体的に表現しました。色彩計画は町家を構成する瓦とさがりを基にしています。手摺の格子は木虫籠から着想を得て、角度を持たせることで建物の表情に変化を与えました。
【内観計画】ー 内観は金沢の風土を意識し、雨を主題に計画しました。
吹抜部分に東屋の屋根を想起させる傘の吊り装飾を設置し、屋根の下にいるような安心感を創り出すと同時に、伝統と革新を続ける金沢らしさを来訪者に与えます。
設計者
ARCHITECT
大和ハウス工業株式会社
松本 祐輝
伊藤 彰浩
坂 進司
作品基本情報
SPECIFICATION
作品名 | メディカルホームグランダ金沢武蔵 |
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物件住所 | 石川県金沢市 |
竣工日 | 2024年2月 |
建物用途 | 住宅型有料老人ホーム |
構造 | 鉄骨造 |
階数 | 6階 |
敷地面積 | 1,264.74m2 |
延べ床面積 | 2,879.66m2 |