協働事例のご紹介
岡山支店


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アクションプラン(行動計画) - 住まい手とともに育てる
「岡山ネオポリスバザー」

子育て世代が「帰りたくなるマチ」
岡山県赤磐市の丘陵地に広がる「岡山ネオポリス」。ここは1976年頃から大和ハウス工業が開発・分譲する大規模郊外型住宅団地で、赤磐市の総人口の約4割が暮らしています。分譲開始から約半世紀。近年は、このまちから巣立った若い世代がUターンし、親・子・孫の三世代が家を構える姿もみられます。
地域共生推進委員のリーダー池田は「ここは、大和ハウスグループが戸建住宅や賃貸住宅、商業施設、医療施設などの建設や管理を通じて長年携わってきたまちです。このまちが、ミライマチ宣言で掲げた、大人になっても『帰りたくなるマチ』になるように、小さな子から高齢者まであらゆる世代の方たちと一緒に活動や交流ができる場として『岡山ネオポリスバザー』を企画しました」と話します。
誰もが関われる仕掛けで、社員と地域の輪を広げる
バザーでは、できるだけ多くの社員が関われる仕掛けづくりにも配慮しました。これまでの地域共生活動は、参加者が固定化しやすかったため、2025年からはイベントごとに幹事部門を決める体制に。今回は住宅営業所が中心となって進めました。また、営業・設計・工事など各部署に地域共生推進委員を1人ずつ配置したことで、委員以外の社員にとっても活動が身近になり、当事者意識が生まれました。
出品物は「社員1人1品」を目標に募集。企画・運営を支えた総務経理責任者の山本は「イベント当日に来られなくても、品物を1つ提供するだけで活動に参加できます。そうやって、みんなが参加できる形にしたかった」と言います。
ネオポリスに住む皆さまにも出品協力を呼びかけました。郵送やポスティングでチラシを配り、住宅営業所の営業担当者が電話でもご案内。その結果、約1,000点もの品物が集まりました。
総務課の高杉は入社以来、地域共生活動に参加し、小学校での環境教育や岡山県下最大級の夏祭り「うらじゃ」への協賛・運営などに携わってきました。委員長役を後輩にバトンタッチし、今はスタッフとして参加。「地域の方々に貢献できる活動って、やっぱりいいですよね。バザーの準備で、部署や年齢を超えた社内交流も広がりました」と話します。
買う人も、出す人も主役に〜世代をつなぐまちのバザー
会場は、まちの中央に位置するショッピングセンターの駐車場。岡山支店の全事業部が建設に関わった思い入れのある場所で、ショッピングセンターにもご協力いただきました。
当日は、冬の青空が広がる晴天に。開場前から人が集まり、開場すると次々と品物を手に取って選ばれていました。あるお客さまは「値段がお得だよね。トラックで来ればよかったな」と笑いながら、「この辺りは若い世帯やこどもさんが増えている。だから、こういうイベントがあると楽しいですね」と喜んでくださいました。また「私も出品したんです。こどもが大きくなったので、誰かが使ってくれたらうれしいと思って」と語るお客様もいました。まちの中で、思い出の詰まった品々が人から人へと受け継がれ、次の世代へと循環していく——そんな思いがけない光景に出会えたことも、心温まる収穫となりました。
時間がたつにつれて来場者も増え、バザー品は飛ぶように売れていきます。併設していた射的ゲームや綿菓子づくりのブースには、親子連れの明るい声が響き、会場ににぎわいを添えていました。
こども販売員の小さな挑戦
会計コーナーでは、社員のこどもやそのお友だちが「こども販売員」として活躍しました。
最初は緊張した面持ちでレジに立っていたこどもたちも、来場者に声をかけられるうちに少しずつ表情がほぐれていきます。参加した父親の社員は「普段は幼稚園や近所のこどもとしか接する機会がありませんが、ここでは初対面の大人とやりとりをする経験ができる。こどもにとって大きな一歩だと思いました」と、成長を見守る気持ちを語ってくれました。
実際に会計役を務めたこどもは「はじめは恥ずかしくて声が出なかった」と照れ笑い。それでも時間がたつにつれて、自分からあいさつをし、バザー品を受け取り、お金を渡すまでをしっかりとやり遂げました。異なる世代とのコミュニケーションを通して得た経験は、短い時間ながらも確かな成長として、その姿に表れていたようです。
現場で聞いた“まちの声”を、未来の価値へ
幹事部署を率いた地域共生推進委員の水守は、接客対応や裏方作業に奔走する合間に、お客様と会話を交わしました。
「住宅営業として若い世代の方と接することは多いのですが、今日は、かなり昔に家を建てられた高齢のお客さまともお話しできて新鮮でした」と振り返ります。
地域共生推進委員の次期リーダーを務める流通店舗営業所の山中も、「普段は土地オーナーさまとの関わりが中心ですが、今日は住民の方から『こんな施設がほしい』といったご意見を直接聞けました。今後、誘致を検討するテナントとし
て視野に入れ、出店企業様にも“まちの声”として伝えていきたい」と力強く話し、その視線はすでに次のまちづくりへと向いています。
水守は「出品物を集めることを考えると、毎年は難しいと思いますが、『大和ハウスのバザー』として岡山ネオポリスの名物にできたら」とこれからの展開に思いを描きます。
同じく企画に携わった池田は、部署を超えて声を掛け合い、共に活動する中で生まれた一体感に確かな手応えを感じていました。さらに今後は住民の方や地域の企業さまとも協力しながら、まちを盛り上げていきたいと考えます。
まちは、関わる人みんなで育てていくもの。地域の住まい手・担い手が時間と場を共有し、つながりを重ねていくことで、「帰りたくなるマチ」の実現へと歩みを進めていきます。













