大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 建築系

マンション向け小型バイオガス発電システム

100戸規模のマンションから対応が可能な、施設内設置型の小型バイオガス発電システムです。各住戸のディスポーザによって処理された家庭の生ごみからバイオガスを生成し、それをエネルギー源として発電することで、マンション共用部照明等一部に再生可能エネルギー100%の電気を供給します。

社会課題(背景)

新築建築物の一次消費エネルギー量削減のため、断熱・省エネ・創エネによる対策が進められています。創エネは太陽光発電が広く導入されていますが、都市部のマンションでは屋根面積が小さいため、設置容量が限られていました。本技術開発では、太陽光発電と併用できる創エネ設備として、家庭の生ごみを処理したディスポーザ排水を利用するバイオガス発電に着目しました。一般的にバイオガス発電システムは大型のものが多く、施設内に設置できるものも主には商業施設など一定規模以上の生ごみの発生を想定したものになります。そこで、マンションなどでも対応でき、近年住宅設備として人気のあるディスポーザと連携することで、追加コストを抑えることができる小型バイオガス発電システムを開発しました。

技術のポイント

  • 新開発の固液分離装置で生ごみ固形分を効率的に回収し、従来の約1/6程度までガス化装置の小型化を実現
  • 生ごみから生成されるバイオガスを燃料とし、バイオガスコージェネレーションシステムで発電することで、再生可能エネルギー電気を供給

適用用途

マンション(飲食店を併設するような複合施設も含む)、ホテル、商業施設、事業用施設等

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