大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

グローバリゼーション

連載:未来の旅人 日本のイチゴから始まった農業革命。「オイシイファーム」の植物工場が世界の食糧危機を救う

日本のイチゴから始まった農業革命。「オイシイファーム」の植物工場が世界の食糧危機を救う

アメリカはニュージャージー州の2万㎡にも及ぶ巨大な建物の中で、日本のイチゴが輝きを放っています。この植物工場で収穫されたイチゴは、水と電気さえあれば、雪深い北国でも、灼熱の砂漠でも、あるいは宇宙船の中でさえ、同じ甘さと香りで生産できる可能性を秘めています。従来はレタスや白菜などの葉物野菜しかつくれなかった植物工場で、世界トップクラスの糖度を誇るイチゴが生産されていく——。仕掛けたのは、2017年に創業したOishii Farm(オイシイファーム)です。ミツバチを自在に飛ばし、AIで受粉成功率を95%まで高めたことにより、同社は「植物工場の常識」を覆しました。干ばつや洪水による収穫減少、食料価格の高騰、そして人口爆発——これらすべてを跳ね返す可能性を秘めた"食のゲームチェンジャー"が世界の農業の常識を静かに書き換え始めています。「イチゴを制する者が、未来の農業を制する」と語る創業者の古賀大貴さんは、祖国・日本のイチゴに無限の可能性を見いだし、200兆円規模の新産業を切り拓こうとしています。甘く瑞々しいこのイチゴが、世界の食糧危機を救う日は来るのでしょうか。

    サステナビリティ(サイトマップ)