
[土地活用ラボニュース 千葉・松戸市編]本業を支える不動産投資として、土地と介護施設を購入
公開日:2025/04/30
千葉県の北西部に位置する松戸市。東武アーバンパークライン六実(むつみ)駅から徒歩2分、県道沿いの便利な場所に、今回ご紹介するサービス付き高齢者向け住宅「ココファン松戸六実(むつみ)」があります。 敷地面積およそ584坪、6階建て。安全性に配慮したバリアフリー環境の1人部屋と2人部屋が64室あり、広さは18m2から63m2まで5つのタイプを用意。2025年3月に完成しました。
本業以外で事業の柱を育てる
以前は商業施設が建っていたこの地は、地元の不動産会社から売却の話があり、立地条件の良さから、大和ハウス工業が購入しました。駅からも近く、ロードサイドということもあり、介護施設の誘致を検討。長期的な経営が可能な点とともに、介護施設で働く人の利便性の良さや、ご入居者の家族の訪問のしやすさなどを考慮し、検討しました。
そこで、最初は、金融機関や地元の投資家へ販売を考えていましたが、大和ハウス工業から土地と建物を販売するということもあり、投資額も少なくないことから、すでに大和ハウス工業の賃貸住宅を3棟購入いただいているオーナー様に紹介。成約に至りました。
介護施設の土地・建物のオーナーとなった、トリヤマコーポレーションの鳥山様は、千葉県野田市を拠点に倉庫業を手掛ける一方、賃貸住宅経営も行っています。今回の投資の目的、決意した理由を、鳥山様は次のように語ります。
「信頼する大和ハウスさんからのご紹介、銀行の後押しもあり、投資を決断しました。収益物件としても魅力的ですし、介護施設自体が駅の近くであり、かつテナント様が信頼のおける介護事業者様で、契約年数が長いということなどが決め手となり、投資を決意しました。また、不動産賃貸業を行っているのは、本業以外での事業、柱を育てたいという意図があります。約20年前に、銀行や税理士等と相談し、別会社で不動産投資事業を始めました。」
また、大和ハウス工業を選んだ理由として、「工期はしっかり守っていただけますし、値段も約束通り仕上げていただける。それに、素晴らしい建物を建てていただけるというところを一番信頼しています」と大和ハウス工業の建築、施工の良さを評価いただきました。
ご入居者、家族、そしてスタッフの利便性を考慮
建築する上では、法的な規制や制約条件がある中、テナントとして入居する学研ココファン様の要望に応えるための作業は簡単ではありませんでしたが、外観のデザインにもこだわり、ガラスの素材と外壁の素材、異なる2種類の素材を使うことで凹凸のある外観となるようにしました。また、高さが周囲の建物より高いこともあり、落ち着いた外観の色とすることで周囲の環境との調和にも配慮。さらに、クロスを温かみのある色にするなど、ご入居者が明るい気持ちになれるように設計しました。
学研ココファンは、出版社の学研ホールディングスが運営する高齢者住宅や介護・福祉事業を行う企業。2024年時点で、全国200カ所1万居室を超える高齢者住宅を運営しています。
学研ココファンの担当者である古川様は、「駅近であるという立地が一番のポイントだと思っています。当然交通の便はいいですし、スーパーやコンビニエンスストア、銀行や郵便局などが整っているので、ご入居者の方、あるいはそのご家族の方、便利に生活いただけると思います。あとはやはり当社のスタッフの働きやすさを考えると、通勤の利便性も大きなポイントです」と、この地を選んだ理由を語ります。
そして今回の建物は、環境に配慮した「ZEB ready」仕様としました。省エネによって使用するエネルギーを50%以下まで削減しています。
前出の古川様からは「高齢者向け住宅を、年間20の施設をコンスタントにつくっていますので、ある程度エネルギーの抑制を図っていかないと、社会のためにならない、課題解決にならないということがあります。今後、全棟「ZEB ready」を目指して、エアコンや給湯器、照明など、省エネ性能の高いものを採用していきます」と、環境問題にも対応した施設づくりを目指していることをお話いただきました。
最後に、オーナーの鳥山様から不動産投資を考えている経営者へアドバイスをいただきました。
「不動産投資は非常に難しいのですが、まずは駅から近い物件を選ぶというのが一番だと思います。そして、利回りを何%と自分たちで決めたら、それ以下のものには決して手を出さない、という判断基準を持つのがいいと思います。」
土地の購入だけではなく、テナント企業との契約も含めた不動産投資は、土地活用の新たなかたちとして可能性を秘めています。土地活用にはさまざまな手法がありますので、大和ハウス工業にお問い合わせください。