感謝を未来へ〜いま、伝えたい想い〜
まちづくり統括部
タウンマネジメント推進室
西日本リブネスタウン推進グループ佐々木 優衣
大和ハウス社員が、これまでの業務を通じて
感じた感謝の想いを
思い出深いエピソードと
ともに語る特別インタビュー。
まちづくり統括部
タウンマネジメント推進室
西日本リブネスタウン推進
グループ佐々木 優衣
2013年に入社。本店 流通店舗事業部、ヒューマン・ケア事業推進部を経て、2021年よりリブネスタウン事業推進部。現在は、まちづくり統括部に所属し、
阪急北ネオポリスのまちづくりに従事。
大和ハウス工業は、1960年代から郊外型戸建住宅団地「ネオポリス」を全国61ヵ所に開発してきました。その多くは、開発から50年以上が経ち、空き地や空き家の増加、コミュニティの希薄化などが顕在化しています。これらの課題に向き合い、まちの魅力を新たに創出してサステナブルなまちへと再耕するために、「リブネスタウンプロジェクト」が始動しました。
私は現在、兵庫県川西市にある「阪急北ネオポリス」の担当として、地域の方や行政、企業の皆さんと連携しながら、まちの魅力づくりに取り組んでいます。
この活動には、営業のように売上目標もなければ、まちづくりの正解という明確なゴールがあるわけでもありません。当初は、「50年も経ってから、今さら大和ハウス工業が何をしようとしているの?」と疑問や反感を持たれることもありましたし、この取り組みが正しい方向に進んでいるのかと悩むこともありました。それでも地域の方から良い反応を少しずついただけるようになっていくことが励みになり、一歩ずつ進んでいるのを実感しています。
地域には赤ちゃんからご高齢の方までお住まいなので、それぞれが感じる課題や活動のイメージも違います。活動が思うように進まずモヤモヤする時もありますが、そういう時こそ地域の方との対話が大切だと感じています。対話を繰り返すなかで、地域の方が「何だかできそうな気がしてきた!」と目を輝かせる瞬間があります。これから何かおもしろいことが始まりそう!というワクワク感を地域の方と共有できた時、私もすごく幸せな気持ちになりますし、やりがいを感じます。
あくまでまちづくりの主役は地域の方であり、大和ハウス工業だけで進めるものではありません。自分が住む地域に貢献したいと前向きに思う方が増えていくことで、既存の自治会やコミュニティ活動にも良い循環が生まれていく。だからこそ私たちは、地域の方がやりたいと思う活動の種を一緒になって探し、その種が育ちやすい環境(まち)をつくるために伴走していくことが大切だと思っています。
2024年2月に共創スペース「COtoTSUMUGI(ことつむぎ)」、2025年1月に交流拠点「nocoto(のこと)」をオープンさせました。「nocoto」は、地域の方から「新しくこの地域に移ってこられたお母さんたちが気軽につながったり活動できる場所がない」という課題をうかがったことから生まれた場所です。レンタルスペースやコミュニティカフェ、商品を販売できる小箱ショップ、お気に入りの本を展示できるコーナーを設けています。
「nocoto」のプレオープンの際は、準備がギリギリになり告知活動がほとんどできていませんでした。それでも、地元の小学校が保護者向けに情報発信をしてくださったり、来場者がSNSや口コミで情報を拡散してくださったことで、2日間の来場者は350名以上に。その場に居合わせた地域の方やお付き合いのある行政・企業の方が一緒に会場を盛り上げてくださり、笑い声が絶えない、アットホームなプレオープンになりました。いつも私たちを支えてくださる周囲の方に、感謝の気持ちでいっぱいです。
私は、生まれ育ちが東京で関西には全く地縁がなかったのですが、約3年間の活動の中でたくさんの方に助けられ、たくさんの仲間ができました。阪急北ネオポリスを歩けば、私に気付いた地域の方がすぐに声をかけてくださいますし、地域の納涼祭などの行事にも仲間として参加させていただける。今では、川西市や阪急北ネオポリスが第二の故郷のように感じています。
これからも、阪急北ネオポリスに住んでおられる方・そこで生まれるお子さんには「住んでよかった」と思ってもらいたいですし、また、地域外からも「移り住みたい」と思われるような魅力あるまちにしていきたいです。