大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

※撮影時のみマスクを外していただきました。

サステナブル・ブランド国際会議2022横浜

大学生特別ご招待プログラム(大和ハウス工業協賛)

SB University 2022

サステナブルな社会へのシフトを加速するために

大和ハウス工業は、大学生特別ご招待プログラム「SB University(以下、SBU)」に協賛し、学生30名と社員が共に、これからのサステナビリティを考える上で重要なテーマとなる「リジェネレーション(再生)」を学び、共有するネットワーキングの場を設けました。

SBU 4年目となる今回は、オンラインでの事前研修、サステナブル・ブランド国際会議2022横浜(以下、SB 2022 Yokohama)でのセッションに続き、奈良にある大和ハウスグループ みらい価値共創センター「コトクリエ」で報告会を開催。リジェネラティブな再生型社会へのシフトに大和ハウスグループがどう取り組むべきか、学生からの提言を受け取りました。

Day_0
2/1 オンライン

事前研修

リジェネレーションの切り口を学ぶ

SB 2022 Yokohamaに先立ち、リジェネレーションの背景や現状を学ぶ事前研修をオンラインで実施しました。ファシリテーターを務める東氏は、SBUを通じて「リジェネレーションとは何かをみんなで一緒に学びたい」と語り、考える切り口としてプラスチックごみなどの「不都合な真実」、国内外の取り組み事例、自然界の仕組みを模倣する「バイオミミクリー」などを紹介。それらを踏まえ、学生たちはチームに分かれてSBUに参加した目的やそれぞれが抱える問題意識について語り合いました。東氏は「皆さんのジェネレーションが新しい物語、新しい世界をつくる。これからどんなメンタルモデルが必要か考えていこう」とメッセージを送りました。

Day_1
2/24 パシフィコ横浜 ノース

オリエンテーション

学生と社会人、異なる景色に好奇心を持つ

横浜での1日目は、学生30名と大和ハウスグループ社員が会場とオンラインで一堂に集いました。大和ハウス工業の人財・組織開発部長の池田 秀司は「学生と社会人は立場が違うが、大和ハウスグループの基本姿勢である『共創』を念頭に、皆さんと一緒に学び、考えたい」とSBUへの期待を述べました。

ファシリテーターの東氏は、これからの2日間、「他の学生や企業の経営者など、相手の立場から物事を見ることを意識してほしい。相手が見ている景色に好奇心を持つことから対話を始めよう」とアドバイス。参加者は学生と社員で構成される6チームに分かれ、事前研修での学びや気付き、セッション参加への抱負を共有し、学びをより豊かにするためのチームビルディングを行いました。

Day_2
2/25 パシフィコ横浜 ノース

Wrap Up Meeting

パーパスをめぐるIメッセージの対話

2日目の夕方、参加者は再び会場に集合。東氏は「インプットした情報を仲間と共有しながら自分自身の理解を深め、リジェネレーションに対して何ができるのかを考えよう」と呼びかけました。

最初に「マイベストセッション」をチームで共有。メンバー内で多様な意見が出たことを受け、学生から「他人を気にして発言を控える風潮があるが、異見を受容しながら、自分の意見も述べ、一歩踏み出すことが大事」という声が上がりました。多くの学生がうなずく中、東氏は、対話で大切なのは「Iメッセージ」だと解説。例えばSDGsの実態が伴わない企業を「You・あなたの会社はSDGsウォッシュだ」と枠にはめるのではなく、「I・私はこう思う」と伝えることが対立や分断の回避につながると提唱しました。

自他の意見を尊重する「Iメッセージ」の姿勢は、さらなるディスカッションを呼び起こします。起点は、企業経営の手段として注目される「パーパス(存在意義・目的)」に対する疑問でした。

学生A「企業経営に『パーパス』って必要なのかな?」
学生B「社会問題を本当に解決したいのならパーパスはあってもいいが、パーパスはあくまで行動指針。行動が伴っているのなら、パーパスを明文化する必要はない」
学生C「経営やESG投資でお金を稼ぐ手段として、イメージの良いパーパスを付けていることが納得できないのでは?」
学生D「あるセッションで大学生起業家の話を聞いた。アンダーウエアの締め付けで悩む女性のために商品を開発したら、車椅子の方や発達障害で知覚過敏の方にもニーズがあったそう。パーパスを持って行動すると、想定外の結果を生み、社会がより良くなることもある」
学生E「私が聞いたセッションでは、NPOの方からパーパスへの情熱があふれ出し、若い世代から見て非常に魅力的だった。大企業も悩みながらパーパスを定着させようとしており、人間味を感じた。結局、熱意があれば、目的も手段も『パーパス』に含まれるのではないか」

さまざまな意見に触れ、大和ハウス工業の社員は「私たちも今、パーパスを策定しているので『パーパスは必要か』という問いが深く突き刺さった。目的が先か、手段が先かを間違えてはならない」と心に刻みました。

リジェネレーションとの関係性を見える化する

続いてリジェネレーションに対する自分の立ち位置を見える化するワークショップを行いました。中央の椅子がリジェネラティブな世界だと想像し、距離感や体の向き、ジェスチャーで関係性を表現。椅子に座る未来の子どもに寄り添う、溶け出した地球に絶望感を抱きながら手ですくう、離れた場所から俯瞰するなど、それぞれが内省を深め、新たな気付きを得る機会になりました。

東氏は「良い悪いではなく、いろいろな人の声があると知ってほしい。そして、今の立ち位置から今後どうなっていきたいかを考えるきっかけにして、これからも旅を続けてください」とセッションを締めくくりました。

Day_3
3/14 大和ハウスグループ みらい価値共創センター「コトクリエ」

SB University報告会

大和ハウスグループが人・街・暮らしのリジェネレーションにどう取り組むか

SB 2022 Yokohamaから約2週間後、奈良にあるコトクリエで「SB University報告会」が開催されました。学生に課されたテーマは「大和ハウスグループが人・街・暮らしのリジェネレーションにどう取り組むか」。SB 2022 Yokohamaで学んだことを大和ハウスグループの文脈で生かすプレゼンテーションを行いました。

開会にあたり、大和ハウス工業の人財・組織開発部次長の中川 英彦は、コトクリエはあらゆる世代が共に学び、考え、成長する「森の会所」としてつくられたことに言及。その出会いの場で、Z世代から大和ハウスグループ社員がリジェネレーションを自分事として学べる機会に感謝しました。

Team A

未来を創る地方創生

地方創生のために観光客誘致に注力しても、継続的な居住にはつながらない。一方、地方の若者は地元にチャンスを見いだせず都市に向かう。よって、大和ハウスグループが街のリジェネレーションを行うには、その土地で若者が未来を見いだせる「教育機会」と「キャリアアップ機会」の創出が重要になる。若者が土地に根付いて地域を発展させ、その次の世代も続く循環型の地方創生を構築できれば、持続可能な街へと発展するはずだ。

社員からの講評

地方創生は、建設業界の中でも全国に多くの拠点を持つ大和ハウスグループがやるべき事業。「教育と機会の創出」にはデジタルを活用し、私たちはそれを支えるインフラ整備や住み続けられる街づくりで貢献していきたい。

Team B

BE THE BEAM
〜きっかけのその先へ〜

私たちがSB 2022 Yokohamaをきっかけに変化したように、私たち自身も他者にきっかけを与える存在になれば、共創が生まれ、新しい社会が創造できると考え、リアルとバーチャル、2つの場を提案する。「I-land」は、学生が仲間と街づくりなどを学習・協働・発信する島。仮想空間上の「co-VR」は、国を越える社会課題にワクワクしながら取り組むSDGsランド。若者と大和ハウスグループの共創でリジェネレーションが進むと確信している。

社員からの講評

自由な発想とパワーに刺激を受けた。今、郊外型住宅団地の再生を住民の方と進めているが、高齢者の方はリアルな対面が必須。バーチャルで先へ進むと同時に、多様な人を包括し、継続できる仕組みも考えていきたい。

Team C

未来予想
〜観光×街づくり〜

リジェネレーションを実行するには、自分事化が非常に重要だが難しい。そこで無意識のうちに自分事化できる「体験型観光と街づくり」を提案したい。気が付いたら環境にいいことができる仕組みや、精神的・物理的なつながりを感じられる公園やハブスポットをつくる。世界ではサステナブルツーリズムが進んでいる。体験型観光であらゆる世代・価値観の人が街で共生できれば、人材は人財となり、経済も循環すると考えた。

社員からの講評

実体験に基づいてリジェネレーションを自分事化する発想は説得力があった。観光に楽しい付加価値をつけて人の行動を変える提案を聞き、私たちの既存ビジネスにも応用できないかと新たな可能性を教えられた。

Team D

つながりの再生へ

フィジカルコミュニケーションの減少や核家族化が進む今、「つながりの再生」が大切だと考え、地方で大和ハウスグループが運営する「幼児施設」を立案した。目的は、老人ホームとの連携や親世代との交流、地方学生のインターンなどにより世代横断の関係性を構築し、各世代の課題を解決すること。大和ハウスグループの事業とCSV(共有価値の創造)も拡散でき、「心豊かに生きる暮らしと社会の実現」という理念にもつながる。

社員からの講評

大和ハウスグループの現状を冷静に分析し、ビジョンだけでなく、経済的な観点でビジネスモデルとしても成立する仕組みを提案してくれた。これほどの多様な視点を持つ皆さんと今後、共に社会を変えていけたらと願う。

Team E

未来を創る
リジェネレーションの考え

SB 2022 Yokohamaでの学びから導いたリジェネレーションのキーワードを紹介したい。これからは、技術の進歩で失った地域コミュニティや自然との共生が「自生」する街へ。他社が取り組むからではなく「“I”事化」して、ビジネスに社会課題解決を組み込むことも必然に。DXやスマートシティでも「人間性と共感」が信頼や利益につながっていく。そして、ゼロに戻すのではなくプラスに。破壊も新しい再生を生み出すきっかけになるだろう。

社員からの講評

非常に積極的に学び、考え抜いた姿勢が伝わってきた。特に「“I”事化」は私たちも仕事で常に求められるが、リジェネレーションという大きな目的に向かうには、より情熱的な内発的動機が重要だと改めて教わった。

Team F

街のリジェネレーション
〜空き家シェアスペースから始まる街の再発見〜

衰退する街に流動性とオリジナリティをもたらす「空き家シェアスペース管理事業」を提案する。デジタル時代だからこそのアナログなつながりを生み出すため、来訪者同士がつながる名刺ノート、地産地消食堂、不要な家具をリユースするMYインテリア貸し出しなどを展開。大和ハウスグループは「サードプレイスのプロバイダー」のポジションを獲得でき、地方自治体やローカル企業とも協働。私たち若い世代も積極的に参加したい。

社員からの講評

私たちも今、同じことを考え、打ち手を模索している。管理を当社と住民の方で行う発想や廃棄物を出さない事業モデルにも同感。インテリア貸し出しは家具以外に広がる可能性もある。今回の提言はぜひ社内で共有したい。

Z世代が投げたボールを受け止める

学生たちの提言には、学びや体験から得た実感や未来への希望が込められていました。体験型観光を提案したCチームの学生は、地元のスキー場が雪不足で閉鎖されたことで環境問題を自分事化したといいます。Eチームは、大和ハウス工業は事業の仕組みづくりが上手だと聞き、ビジネスプランではなく、自分たちの価値観をボールとして投げ込みました。「人とのつながり」や「場の共有」というワードも頻出し、デジタルネイティブなZ世代がアナログに価値を見いだしていることもわかりました。また、「大和ハウスグループはサステナブルな取り組みを多く行っているが、私たちに伝わっていない」との指摘も複数あり、ステークホルダーとの対話に新たな課題も生まれました。

人財・組織開発部長の池田は「この報告会は、学生の皆さんが発表する場をつくりたいと設定したが、逆に社員にとって貴重な場となった。私たちも学び続ける。今後も一緒により良い社会をつくっていきたい」と総括しました。

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