大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

第5回 Womengineers Forum

SDGsから未来を考える

2020年2月3日(月)
会場:大和ハウス工業 東京本社

大和ハウスグループではダイバーシティ推進の一環として、女性技術者を対象に「Womengineers Forum」を実施しています。女性技術者のモチベーション向上やキャリアビジョンの構築を目的とするフォーラムで、5回目となる今回は未来志向やデザイン思考、社会視点につながるSDGsの理解をテーマに掲げて開催。

大和ハウス工業、フジタ、大和リースのグループ3社から84名のリーダークラスの建築系設計、研究および施工担当者がワークショップに参加しました。

役員訓話

大和ハウスグループにとっての
SDGsとは

取締役専務執行役員
環境担当 土田 和人

2015年の国連サミットにて採択されたSDGsは、現在世界中で起こっているさまざまな問題の解決に向けて17の目標を掲げています。SDGsは世界全体で目指す共通の目標であり、我々大和ハウスグループも事業を通じてSDGsの実現に貢献していきたいと考えています。

大和ハウス工業の歴史は社会課題解決の歴史とも言えます。創業者石橋信夫は「何をすれば儲かるかではなく、どんな事業が世の中のためになるかを考えて商品やサービスを開発せよ」と言いました。その言葉通り、創業商品パイプハウスに次いで発売したミゼットハウスは、ベビーブームの子どもたちの勉強部屋不足という社会課題から生まれた商品でした。

また、高齢化社会が大きな社会問題となるであろう将来を見据えて、1989年に「シルバーエイジ研究所」を設立し、これまでに5,000件を超える医療介護施設を企画、設計、建設してきました。さらに、2007年には地球環境問題に貢献するため風力発電事業に参入し、その後、太陽光発電所や水力発電所も建設するなど、再生可能エネルギーによる発電事業に力を入れています。

当時はSDGsという言葉はありませんでしたが、当社にとってのSDGsはこうした創業者精神そのものだと言え、今後もこれらを継承し、さらに進化させていくことが重要と考えています。その一例として、当社はSDGsのゴールの1つである「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」への貢献を見据え、2018年3月には国際イニシアティブ「RE100」に加盟し、2040年までにグループの使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目標に掲げました。また、住宅や建築物については全国各地で再エネ100%の街づくりを進めています。

ぜひ今回のフォーラムでは、参加者の皆さんが実現させたい未来とそのために何をなすべきなのかを議論していただきたいと思います。

ワークショップ2030SDGs

SDGsの考え方と、世界での広がりについて解説する赤塚氏

外部からファシリテーターを迎え、「ワークショップ2030SDGs」を行いました。「ワークショップ2030SDGs」は一般社団法人イマココラボさまが開発したカードゲームで、SDGsの17の目標を達成するまでの、現在から2030年への道のりを疑似体験することができます。ファシリテーターはイマココラボ公認ファシリテーターである赤塚丈彦氏が担当されました。

大和ハウス工業、フジタ、大和リースのグループ3社から集まった84名の参加者は、2つの「世界」に分かれて、3名程度を1チームとしてゲームに参加。各チームには「ゴール」を記したカードが配られ、各チームでゴール達成に向けワーキングを行いました。

自分たちのゴールにたどり着くために何が必要か、楽しみながらも真剣に検討する参加者たち。事務局(中央写真)の前にはプロジェクトの達成を報告する列ができた

テーブルの上には完遂したプロジェクトのカードが。手詰まりになって頭をひねり合う参加者の姿も

ゲーム後には、達成できた理由やできなかった理由、ゲーム中にどんな気持ちの変化があったのかなどをチームごとに振り返り、発表しました。「他チームの状況にも目を配り、協力することが必要。自分のチームだけでは達成できないと気付いた」「自分がどんな資源を持っていてどんなことを達成したいのかを周りに知らせるために、声を上げることが大事だと感じた」という感想が述べられました。

達成できたチームもできなかったチームも、それぞれに気付きがあり、意識の変化があった

ファシリテーター 赤塚氏の解説

ゲームを通じて「世界のつながり」を体感してもらえたのではないかと思います。世界はつながっていて、誰もが起点になります。そして、目標や状況を「見える化」すれば、一人ひとりの行動を変えることができるのです。現実の世界でも自分の行動がプラスにもマイナスにも影響することを意識し、皆が目標に向かって取り組むことが大切です。

「自分も起点になり得ると意識することが大切」と語る赤塚氏

ゲームを通じてそれぞれに何かを発見し、晴れやかな顔で記念写真に納まった参加者たち

大和ハウスグループだからこそ
やってみたいこと

“2030年、あなたのつくりたい世界、つくりたい未来は?”“大和ハウスグループで何をしたい?”と赤塚氏が問い、参加者全員で意見交換を行ったのち、次のような意見が発表されました。

「食糧、電気、水などを自給自足できる地域がつくれていると良い」
「自分の欲がどのレベルで満たされるのかを知り、将来的には田舎で生活がしたい」
「ごみのない社会、環境への不安がない社会をつくりたい」

役員総評

フォーラムの最後には、株式会社フジタ 取締役常務執行役員 空 道一、大和リース株式会社 上席執行役員 山本 圭一、大和ハウス工業株式会社 上席執行役員 南川 陽信より総評を発表。今回のフォーラムで得たことを個々が生かし、グループ一体となって成長していくこと、SDGs達成に貢献していくことへの期待が語られました。

参加者の言葉

SDGsについて頭で勉強するのではなく、ゲームを通じて体感できました。自分の行動がいかに世界全体に影響を与えるかを知ることで、ゲームの前半と後半では大きく意識が変わったと感じます。この実感を忘れることなく、今後の仕事に生かしていきたいと思います。

大和リース株式会社
西日本構造設計部 構造設計三課
小林 康子

今回のワークショップでSDGsの本質を理解できたと感じます。17の目標の一つひとつを追いかけるよりも、社員同士で協力したり目標を共有したりすることがいかに大切か実感しました。ZEBを推進し、RE100やEP100に加盟する企業として、大和ハウス工業には業界を先導する使命があると思います。今後は所属部署での情報共有や、自身の研究の意義をより意識しながら業務に臨みたいと思います。

大和ハウス工業株式会社
総合技術研究所 研究員
伊東 亜矢子

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