大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2025

トップメッセージ

未来を拓くデジタル革新と人財育成

大和ハウスグループは、2025年4月に創業70周年を迎えました。創業以来、お客さまのご愛顧をはじめ、協力会社、取引先・サプライヤーの皆さま、そしてグループ従業員のご支援・ご協力に、心より感謝申し上げます。

当社グループは、常に時代の先の先を読み、スピード感ある事業展開によって成長を遂げてきました。これは、「儲かるからやるのではなく、世の中の役に立つからやる」という創業者の精神にもとづき、事業を推進してきた結果であると考えています。また、「停滞は後退だ」という創業者の言葉のとおり、当社グループには今もベンチャー精神が息づいており、新たな挑戦を続ける原動力となっています。私たちは、常にこの原点に立ち返り、世の中のニーズに応える新たな商品・サービスの提供に取り組んでいきます。

当社グループでは、将来の夢を「生きる歓びを、未来の景色に。」と掲げています。この夢の実現に向けて、「デジタルによるリアルの革新」をアクションプランに盛り込み、第7次中期経営計画では「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を重要テーマの一つに位置づけ、事業活動においてデジタル技術を最大限活用しています。

代表取締役会長/CEO 芳井 敬一

これからの時代、デジタル技術の活用は、事業を推進するうえで欠かせない要件のひとつです。しかし、それを「使う」のも、「活かす」のも人です。私たちは、デジタルに使われるのではなく、自らが成長し、主体的に使いこなす存在でなければなりません。

私は、人の力に勝るものはないと確信しています。だからこそ、これからも人を大事にし、育てることに力を注いでいきたいと考えています。

私たちは「事業を通じて人を育てる」という社是のもと、人財育成を企業の根幹としてきました。今後もこの姿勢を貫き、グローバルな視点で新たな事業の創出に挑みながら、未来に向けて力強く歩み続けていきます。

代表取締役会長/CEO 芳井 敬一

デジタル変革で価値創造に挑む

当社グループは、創業以来、時代の要請や社会の変化をいち早く察知し、建設・不動産・まちづくりに至るまで、お客さまに役立つ多様な商品・サービスを提供してきました。数多くの事業で、社会のニーズにスピード感をもって応えてきた結果、今日の成長を実現できたのは、多くのステークホルダーの皆さま、そして従業員一人ひとりの力によるものと深く感謝しております。これまでにない速さで世の中が変革する中で、さらなる価値を生み出していかなければならないと考えています。

持続的な成長をさらに加速させるため、当社は2025年1月に組織改編を行っており、デジタル部門においては、社内に複数あったIT関連部門を統合し、「デジタル戦略部」として新たにスタートを切っています。

デジタル技術の革新はかつてないスピードで進展しており、近い将来、私たちの常識を覆すような大きな変革が訪れると予測しています。企業価値を高め、持続的な成長を実現するためには、そのデジタル技術を有効に活用した業務の抜本的な改革が不可欠です。一方、近年、サイバー攻撃が増加する中、情報セキュリティは企業を守る重要な防波堤です。安全なデジタル基盤やルールの整備・従業員教育による情報保護体制のもと、働き方の改革や既存事業の価値向上・新規ビジネスの創出をさらに推進していきます。

代表取締役社長/COO 大友 浩嗣

当社グループはこれまで、常にベンチャースピリットを持ち、世の中にない新しい価値を創造し続けてきました。これからも、急速に変化するデジタル環境を的確にとらえ、未来を創造し、持続的成長を実現していきます。

代表取締役社長/COO 大友 浩嗣

変化を力に、未来を築く

当社グループは、創業以来、社会の変化に真摯に向き合い、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、持続可能な社会の実現に貢献してきました。今、私たちは、かつてないスピードで進む技術革新と、ますます複雑化する社会課題の渦中にいます。
このような時代において、私たちが社会の変化に的確に対応し未来に向かって進む鍵が、DXであると、私は信じています。DXの進化は、業務効率化による働き方改革や生産性向上にとどまらず、高い付加価値を生み出します。技術者にとっては、仕事の質を高め、ものづくりの楽しさを再発見する力でもあります。これこそがDXの本質であり、「技術の大和ハウス」の未来を形づくる原動力となります。「創業100周年に売上高10兆円企業を目指す」ための重要な戦略なのです。

第7次中期経営計画では、DXを「企業の持続的成長」と「社会課題への対応」を両立するための戦略的基盤と位置づけ、グループ全体でその推進に取り組んでいます。DXの一つとして、特にBIMを基軸とした膨大な建設データは、営業・企画・設計・施工・維持管理を 連携することで、BIMの本来の価値が生かされます。さらにグループを横断して展開すれば、広い事業領域で大きな付加価値が生まれ、グループ全体の価値創造を支える基盤となります。

代表取締役副社長 技術本部長 村田 誉之

私は、当社の全役職員が企業は成長し続けなければならないというDNAを持っていること、そして「儲かるからではなく、世の中の役に立つからやる」という創業者の精神が、今もなお従業員一人ひとりに根付いていること、は素晴らしいことだと思います。
一例として、建設業を魅力ある産業にするにはDXが不可欠であると考え、全社を挙げてスピーディに取り組んできた結果、今や業界トップランナーと言われるまでになりました。2025年の象徴的な実績が、大阪・関西万博でのBIM活用です。全国から公募で集まった技術社員が、高難度の3次元曲面の実施設計・施工にBIMを駆使し、見事にやり遂げました。そして計測をはじめ数多くのDX技術を導入し、鉄骨は当社の工場で製作しました。難工事への挑戦を楽しむ姿勢を頼もしく思いました。
脱炭素社会への要請に対しては、非住宅木造建築をさらに強化しています。また一般建築については、住宅のプレハブ化の経験を生かし、オフサイト化とICT技術の融合により、次世代の「建築の工業化」に取り組んでいます。
また、近年増加している自然災害に対しては、2018年から熊本大学と共同で「応急仮設住宅の自動配置プログラム」の開発に取り組んできた結果、2024年能登半島地震ではGNSS測量やスマートグラスによる遠隔調査を活用し、図面作成の迅速化を実現しました。

このように私たちはデジタルとリアル(人)の融合を通じて企業活動の可能性を最大限に引き出し、新たな価値を社会に提供する挑戦を続けています。DXを通じて「世界の大和ハウス」を目指し、世界に貢献し続ける企業でありたい。その想いを胸に、未来へ歩みを進めていきます。

代表取締役副社長 技術本部長 村田 誉之

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