大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2026

バックオフィスのデジタル化

業務システムの刷新

目的、ビジョン

当社では2000年頃からメインフレーム(*1)をすべてオープン系に切り替えるなど、早くからレガシーシステムの刷新に取り組んできました。業務推進システムという位置付けで全国展開したD-SMART(*2)は稼働を開始した2005年より長い月日が経過し、その間、当時の技術のまま多くのシステム改善を重ねてきたこともあり、肥大化・複雑化したレガシーシステムとなっており、ビジネスの変化に迅速かつ柔軟に対応することが困難になっています。

この課題を解決するため、レガシーシステムのモダナイゼーション(*3)に取り組み、これからの当社グループにおける「事業の多角化・ビジネス成長」、「営業スタイルの変革」、「働き方改革への対応」など社内外の環境変化に迅速に対応できるDXを支える基盤へと刷新します。(表1)

(*1)メインフレーム:大型汎用コンピューター
(*2)D-SMART:顧客・案件管理の営業支援機能、グループウェア機能、工程管理機能やアフターサービス機能など全従業員が利用する総合業務システム
(*3)モダナイゼーション:稼働しているソフトウェアやハードウェアなどのシステムを最新の製品や設計で置き換えること

表1:ビジョン

取り組みの全体像

アジャイル開発プロセスの採用

ビジネス価値の優先度に基づき、より価値の高いアプリケーションを早いタイミングで提供します。

システムのスリム化

積み重ねられた機能追加のなかで発生した無駄を削減し続けることで、システム改修時のメンテナンス性や開発容易性を高めます。

アジリティ(*4)向上を実現するシステム開発環境

システム開発の各プロセスにAI技術を取り込んでいくことでシステム開発のリードタイムを短縮します。

(*4)アジリティ:機敏さ

SaaS活用によるデリバリー速度の向上

一般化された業務領域において求める機能(ユーザーストーリー(*5))がSaaS(*6)によって実現可能な場合、SaaSの採用によりデリバリー速度を向上させます。

(*5)ユーザーストーリー:顧客や利用者の目線で示したソフトウェアの要件
(*6)SaaS(Software as a Service):クラウドにあるソフトウェアをインターネット経由でユーザーが利用できるサービス

業務推進システムのモダナイゼーション

レガシーシステムの運用・保守に割かれていた資金・人財をDXにつながるような取り組みへシフトしていくことで、DXを加速させていきます。(図1)

図1:シフトイメージ

昨今の主な取り組み

限られた時間で最大の成果を出す働き方の実現

紙面で行っていた業務を電子化することで、システムへのデータ入力業務を削減しました。
また、紙面での回議が残っていた業務についても電子化することで、事務所以外の場所からでも発信・承認ができるようになり、回議スピードの向上と移動時間の削減を実現しました。

変化対応力の向上(DXへの対応)

最新IT環境への移行

ガバナンス・セキュリティの強化

お客さまの利便性向上と当社内のガバナンス・セキュリティ強化を目的とし、電子署名・契約サービスを構築しました。

効果、今後の展開

システム開発の高速化

システム開発の各プロセスにAI技術を順次適用していくことで、現在より開発速度を2.5倍向上させることを目指します。

安定した基盤の提供

最新のIT環境への移行を行うことで、将来に渡って「各種インシデントへの対応力」と「属人化の解消と技術者の確保」を担保します。
また、不要な資産を整理することでシステムの維持・運用費を削減します。

業務効率の向上

現在提供している業務機能についてもSaaSへの移行やUI/UXの改善を順次行い、業務効率の向上を推進します。

グループのDX実現を支えるシステム基盤の刷新に向けて

第7次中期経営計画における「経営効率の向上・経営基盤の強化」施策の一つであるDXの実現に向けて、レガシーシステム脱却からシステム刷新を進めていきます。従業員のUX向上を通じてお客さまへの提供価値向上を目指し、バリューチェーンを支える業務システム基盤として、柔軟かつスピード感をもった仕組みの構築を進めていきます。

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