大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2026

特集

GREEN×EXPO 2027

目的、ビジョン

「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」における取り組み

大和ハウスグループは、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)に「大和ハウスグループ エンドレスハートパーク」を出展します。

本プロジェクトでは、「風・太陽・水、緑がつくる Future Living」をコンセプトに、人が自然と共に生き、歓びを分かち合うNature-basedな暮らしを表現します。企画・設計・施工・展示・運営の各段階にデジタル技術を活用し、人と自然が共生する新たな価値創造と空間体験を提案するとともに、未来のまちづくりへ向けた実証に取り組んでいきます。

取り組みの全体像

「大和ハウスグループ エンドレスハートパーク」は、風・太陽・水と緑が織りなす屋外の展示空間です。

色ガラスのパラソル、植栽とプランター、水循環システム、照明演出が、自然環境と呼応し、時間帯や天候、風の状態によって光や影の表情が変化しながら、その瞬間ごとに異なる景色と体験価値を生み出します。
来場者は自由に散策しながら、自然と一体となった体験を楽しむことができます。

本プロジェクトは、プロデューサー(企画)の杉山央氏(新領域株式会社)をはじめ、大和ハウスグループの株式会社フジタ(*1)、大和リース株式会社(*2)など、多様な専門家が連携する共創プロジェクトとして推進しています。

(*1)2025年日本国際博覧会シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」の実施設計・施工を手掛ける
(*2)2025年日本国際博覧会 大屋根リング植栽計画・工事を手掛ける

図1:水が張られたガラスの「パラソル(*3)」とその周りに点在する「プランター」

図2:風・太陽・水と緑が織りなす万華鏡のような世界が出現
光と影、時間のうつろいをたのしむインスタレーションを創出

(*3)直径2.3m、厚さ12mmの円形ガラス2枚を、着色中間膜を挟んで接着した合わせガラスで構成。
ガラスの上に張られた水が揺らぎ、色彩豊かな動く光が地面へ映し出されます。

主な取り組み

「パラメトリックデザインとBIMによる共創型モノづくり」

本プロジェクトでは、パラメトリックデザイン(*4)とBIM (Building Information Modeling)を活用し、35基のパラソル配置や風・光・水が生み出す体験価値をデジタル上でシミュレーション検証しています。パラメーターの変更を即時に3Dモデルに連動させて、生み出される多様なアイデアを短期間で検証し、パラソルが重なりあう最適な配置解を導き出しています。

最大の目的は、このパラソル群が偶発的な光や風などの環境変化を受け、連動して生み出される風景(体験)を、施工可能な形で具現化することです。
設計段階から、建築物の屋根架構の施工課題や水・照明の実装と演出について、詳細設計と施工課題を初期段階から施工メンバーと共有。それぞれの専門業者とも様々な課題の早期発見と随時、解決策を反映させるツールとしてBIMモデルを活用し、共通基盤として複雑な情報を一元管理しました。

(*4)建物の形状や寸法にパラメータ(変数)を設定し、その数値を変更することでデザインを生成・修正する手法。

実証フィールドとしての活用

GREEN×EXPO 2027を実証の場と位置付け、来場者行動や自然環境との関わり方、屋外環境データを分析し、人と自然の共生がもたらす価値を定量化する等、今後の住宅・建築・まちづくりへの活用を目指します。
実施設計後には、実際の建設地では1/1スケールのモックアップによる架構検証も実施し、デジタルモデルとリアルな施工手法や精度を実験的に確認して高品質な空間づくりを推進しています。

図3:パラソルのモックアップによる検証

図4:パラメトリックデザインによる空間デザインシミュレーション

効果、今後の展開

本プロジェクトでは、自然環境と調和した空間づくりに向けて、多様な専門家と連携しながら、パラメトリックデザインの利用やBIMを用いる設計プロセスを進めてきました。
博覧会を通じて得られる知見やデータを活用し、より安全で快適な空間設計、効率的なプロジェクト運営、持続可能なまちづくりの実現につなげていきます。また、人と自然の共生をテーマとした取り組みとデジタル技術を融合させることで、新たな価値創造と未来の暮らしの提案を進めていきます。

株式会社フジタ
建築本部設計統括部
計画設計第3部 部長
藤井 新也

「デジタルモデル化」から、「デジタルを通じて具現化するモノづくり」へ

「大和ハウスグループ エンドレスハートパーク」は、建築・ランドスケープ・運営・展示演出・維持管理まで、計画から施工に至る多様な専門家と共に創り上げてきました。デジタルツールが単なる設計ツールではなく、多様な課題を解決し反映するプラットフォームと進化するなかで、大和ハウスグループ内外の専門家が、瞬時かつダイレクトにつながる仲間となって議論を進め、知見を持ち寄り、協働を重ねてきました。
私たちは自然の力を体験価値へと転換し、人と自然が豊かに共生する空間を具現化するべく共創活動をしてまいりました。それらが来場される皆さまの体験の面白さにつながり、本プロジェクトが皆さんの新たな価値体験の一歩になることを期待しています。

経営戦略本部
まちづくり統括部
都市環境創造室 企画共創グループ グループ長
倍田 賢一

「エンドレスハートパーク」で未来の景色をご体感ください

GREEN×EXPO 2027では、輪のかたちをした水盤と風、太陽が織りなす景色の中で、歩くたびに、見上げるたびに、新たな発見や感動に出会うことができます。天候によって表情は変化し、昼と夜では異なる魅力を楽しむことができます。ぜひ何度も足を運んでいただき、大和ハウスグループが描く「人と自然が豊かに暮らす未来の景色」を体感してください。その体験を通じて得られる多様な気づきや知見を、持続可能な社会づくりへとつなげていきます。

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