大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

DXアニュアルレポート2026

DX推進を支える組織体制

人事DX

目的、ビジョン

当社は、「人的資本の価値向上が成長の源泉である」との考えのもと、多様・多彩な個が大和ハウスの“将来の夢”と自身の“夢”を重ね合わせながら、事業を通じて働く歓びと成長を分かち合える場・機会の創出を目指しています。そのために人的資本へ積極的に投資し、「個」と「組織」の価値を最大化することで、持続的な成長とイノベーションの創出に取り組んでいます。
こうした考えのもと、これまで人財情報の蓄積・可視化を進めることで、「記憶の人事」から「記録の人事」への転換を推進してきました。現在は、その基盤を活かし、人と組織のさらなる成長と価値向上を目指して、人財情報や組織データを活用した新たな人財マネジメントの実現に向けた企画・検証を進めています。社員一人ひとりの成長機会の拡大や能力開発の高度化、キャリア形成支援、適所適財の実現など、人と組織の進化につながる仕組みや施策の具体化を進めています。
また、人事機能においても、業務プロセスの標準化・共通化・高度化を進めることで、従業員サービスの向上と生産性向上の両立を図り、人事担当者がより付加価値の高い業務に注力できる環境づくりに取り組んでいます。

取り組みの全体像

人的資本の最大化を実現するため、人財情報・組織データの活用とデジタル技術の活用を通じて、人と組織の進化および人事機能・業務の変革を推進しています。これにより、社員一人ひとりの成長と活躍を支え、「個」と「組織」の価値最大化に取り組んでいます。

昨今の主な取り組み

学習プラットフォーム「&D Campus」の導入

当社は、人財と組織の持続的な成長基盤を構築するため、2024年度に学びのプラットフォーム「&D Campus(アンドディーキャンパス)」を開設しました。社内研修コンテンツに加え、外部の学習コンテンツも統合することで、社員一人ひとりが業務やキャリアに応じて必要な知識やスキルにアクセスできるデジタル学習環境を整備しています。
現在、約9,000本の動画コンテンツを通じて、マネジメント、DX、マーケティング、語学など幅広い学習機会を提供しており、時間や場所にとらわれず継続的に学べる環境を実現しています。その結果、2025年度の利用率は75.5%に達し、自律的な学習習慣の定着が着実に進んでいます(図1)。
また、これまで社内システムや各種eラーニングなどに分散していた学習コンテンツを一元化し、社員が必要な学習機会へワンストップでアクセスできる環境を構築しました。これにより、学習体験の質の向上と、学習管理業務の効率化を実現しています。
さらに、各等級に求められるスキルやコンピテンシーに対応した「階層別能力開発コース」を新設しました。昇格要件と学習機会を連動させることで、社員の能力開発とキャリア形成を計画的かつ効果的に支援しています。
今後も、デジタル技術を活用した学習環境のさらなる高度化を進めるとともに、変化する事業環境に対応できる人財の育成と、自律的に学び続ける組織文化の醸成に取り組んでいきます。

図1:社員の自律的な学びを支えるデジタル学習プラットフォーム『&D Campus』

AIヘルプデスクの導入と問い合わせ対応の高度化

人事部では、従業員からの問い合わせ対応品質の向上と業務の平準化を目的に、AIヘルプデスクを導入しました。
就業・福利厚生・各種手続きなどの問い合わせに対して、時間や担当者に依存せず必要な情報へアクセスできる環境の整備を進めており、問い合わせ内容や回答履歴を組織のナレッジとして蓄積・活用できる仕組みづくりに取り組んでいます。
これにより、従業員サービスの向上に加え、対応品質の均一化や属人化の解消を図っています。
今後は蓄積したナレッジの充実と回答精度の向上を進めるとともに、問い合わせ対応の対象領域を人事領域以外の管理部門へ拡大し、より利便性の高い従業員サービスの提供を目指していきます。

AIヘルプデスクを活用した運用の全体像のイメージ

効果、今後の展開

人財情報・組織データの蓄積・活用や業務プロセスの標準化・共通化を進めることで、人事業務の効率化・高度化と、データに基づく人材マネジメントの基盤整備が進みました。
今後は、AIやデジタル技術も活用しながら、人と組織の進化を支える仕組みの具体化を進め、社員一人ひとりの成長と活躍、および人的資本価値のさらなる向上を目指します。

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